手湿疹について

手湿疹とは？

手湿疹（英語：Hand Eczema）は、手の皮膚に炎症、かゆみ、発疹などの症状が現れる皮膚疾患です。乾燥やかぶれ、湿疹などの症状が見られることが多く、主に手に限らず、手首や腕にまで広がることがあります。

手湿疹の原因

手湿疹の原因は多岐にわたります。以下の要因が関与していることがあります：
・アレルギー反応
食品、化学物質、金属（例：ニッケル）、洗剤、手袋などに対するアレルギー反応が原因となることがあります。
・接触皮膚炎
繰り返しの物理的刺激（例：ゴム手袋の摩擦）や化学物質（例：洗剤や消毒液）に長時間接触することで発症します。
・乾燥
特に冬季や乾燥した環境で、手の皮膚が乾燥しやすくなり、かゆみやひび割れを引き起こします。
・ストレス
精神的なストレスや過労が手湿疹を悪化させることがあります。
・感染
細菌や真菌（カビ）による感染が手湿疹の原因となることがあります。

手湿疹の症状

手湿疹の主な症状は以下の通りです：
・かゆみ
強いかゆみを伴うことが多く、掻くことで症状が悪化することがあります。
・赤みと発疹
手のひら、指、手首に赤みや発疹が現れます。発疹は小さな水疱や腫れた斑点であることがあります。
・乾燥とひび割れ
皮膚が乾燥し、ひび割れが見られることがあります。ひび割れは痛みを伴うことがあります。
・皮膚の肥厚
慢性的な炎症により、皮膚が厚くなることがあります（苔癬化）。

手湿疹の治療法

手湿疹の治療には、以下の方法が有効です：
・保湿
手の皮膚を保湿することで、乾燥やひび割れを防ぎます。無香料、無刺激の保湿クリームや軟膏を使用すること
が推奨されます。
・外用薬
ステロイド外用薬や非ステロイド外用薬（例：タクロリムス軟膏）を使用して、炎症を抑えることができます。
・アレルゲンや刺激物の回避
手湿疹を引き起こす可能性のあるアレルゲンや刺激物を特定し、それらの接触を避けることが重要です。
・手袋の使用
化学物質や水に触れる際は、適切な手袋（例えば、ナチュラルラテックスやニトリル手袋）を使用します。
・適切な洗浄
手を洗う際には、温水と優しい石鹸を使用し、洗った後は必ず保湿を行います。過剰な洗浄や強い石鹸は避けましょう。
・ストレス管理
ストレスを軽減するためのリラクゼーション法や適切な休息を心がけましょう。

予防とケア

・定期的な保湿
毎日の保湿が重要です。手を洗った後や水に触れた後は必ず保湿を行います。
・適切な手袋の選択
化学物質や水に触れる仕事をする場合は、適切な手袋を使用し、皮膚を保護します。
・皮膚のチェック
皮膚に異常を感じた場合は、早めに皮膚科医に相談することが大切です。
・環境の改善
冬季や乾燥した環境では、加湿器を使用して室内の湿度を保つと良いでしょう。

注意点

洗剤や化学物質などに触れないように、手袋をして手を保護する必要があります。かゆみがひどくかいてしまうと、さらに症状が悪化するため、かかないよう注意しましょう。

中野駅前クリニック皮膚科の手湿疹治療

原因があれば、まずは原因物質をさけるよう指示します。
乾燥している場合は保湿剤の塗り薬を使用します。
赤み・かゆみや痛みがあれば、ステロイドの塗り薬を使用します。
手はほかの部位よりも皮膚が厚いため、皮膚の症状に合わせて強めのステロイドを使うこともあります。
東京・中野で手湿疹のお悩みがある方や皮膚科・美容皮膚科をお探しの方は、JR中野駅徒歩1分の中野駅前クリニックまでお気軽にご相談ください。