アレルギー性鼻炎の外来手術
アレルギー性鼻炎の手術
当医院では、アレルギー性鼻炎に対する手術治療(炭酸ガスレーザー焼灼術)を行っております。
手術時間は約10分で、麻酔時間を含めても約1時間以内にお帰りいただけます。
保険診療の治療で、手術料は炭酸ガスレーザー治療で8770円です(3割負担の方)。 術前検査、受診料、薬剤料などは別途です。
炭酸ガスレーザー
表面麻酔の後、粘膜表面(組織侵襲が下鼻甲介の浅い層)に対して低出力にてレーザーを照射させます。内服(薬物療法)で思うような効果が得られない方や内服が面倒だとお考えの方におすすめの治療です。手術的粘膜切除、薬物による粘膜焼灼に比べ、疼痛・出血がほとんどありません。
手術に際しての注意点は?
(1) 術後2~3週間は、鼻閉がひどくなり、鼻血が出やすくなります。
術後は、創部のかさぶたや分泌液により鼻が詰まった状態になります。
また一時的に鼻血がでやすい状態になります。
術後の症状により定期的に受診いただき鼻の清掃を行います。
(2) 1回の治療では効果が不十分で、間隔をあけて複数回の手術が必要になることがあります。
粘膜焼灼術はアレルギー性鼻炎を根治させるものではありません(根治的な治療法ではありません)。
1回の治療で効果は約2年持続するといわれていますが、治療効果には個人差があるため、状態により追加焼灼治療が必要になる場合があります。
手術を行う時期は?
術後に一時的に鼻閉が悪化するため、スギ花粉症の場合は遅くとも1月初旬までに手術を受けることをお勧めしています。またその他の花粉(ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、イネetc)や通年性アレルギー(ダニ・ハウスダスト)の手術時期に関してもお気軽にご相談ください。
手術の方法と所要時間は?
まず、スプレーと綿棒、ガーゼを用いた麻酔を20分行い、その後麻酔薬を下鼻甲介粘膜に注射し、レーザーで下鼻甲介の焼灼をします。 手術にかかる時間は約10分です。
その後、止血を確認し帰宅となります。手術後に鼻の炎症を抑える薬や鎮痛薬を処方致します。
手術後の日常生活は?
手術当日は、激しい運動・飲酒は禁止です。水泳や飛行機も鼻の中のかさぶたがとれてくる術後2~3週までは避けてください。
手術にかかる費用は?
保険診療の治療で、手術料は炭酸ガスレーザー治療で8770円です(3割負担の方)。術前検査、受診料、薬剤料などは別途です。